読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション

漫画の感想

その昔、iPod nanoを買った時、世の中にPodcastというものがあることを知りました。

でそれ以来ずっと聞いてるのが文科系トークラジオLifeてラジオ番組で(わが街では聞けないTBSラジオが聴けるなんてステキーとか思ったもんです)、そこのアートワークを描いてたのが浅野いにおさんて漫画家さんだって感じで興味を持ちました。

で、最近やっと読んだのがこの漫画。

いやー面白い。

首都上空に宇宙船が飛来して停泊し続けてて、一度攻撃を仕掛けてきて被害は出たものの、自衛隊が見事に撃退。それ以来攻めてくるような攻めてこないような生殺し状態のなかで送る文科系というか電波系っぽい女子高生たちの非日常な日常。

東日本大震災が起きた後、首都直下型地震が予告されながらも日常を送らなきゃならない今の日本をうまーくファンタジーにしてるなー、と感動しました。

2011年3月12日。うちの奥さんは職場の友人とツアーの韓国旅行を予約してました。 3月11日は金曜日。西日本に住んでいるぼくらは「ケータイやネットで東京や東日本で地震があったらしい」みたいなニュースをなんとなし見ながらいつも通りに仕事を終えて帰路につきました。

家に帰って落ち着いてから大変なことになってることをテレビで知ったものの、とりあえず自分たちの生活にはなんら支障はなく、翌朝一番の飛行機で奥さんは1泊2日の韓国旅行に行きました。

と書くと「不謹慎かな?」とも思いますが、それくらい西日本では通常運行だったということなんです。

そしてぼくにとってこの日特別だったのは「初めて24時間以上1歳の息子と二人きりで過ごした」ということです。

ぼくはテレビで震災ですごいことになってるのを知ってから、Twitterやラジオで情報を追っかけていました。Twitterでは現場のリアルな情報や、それらを交通整理する津田大介さんのツイートがガンガンに流れてました。ラジオではどこで電気が通ってるとか、みずが出るとかの情報や、全国からの励ましメッセージが読まれていました。

妻は韓国旅行に行き、自分は子どもを公園で遊ばせてるという平穏な目の前のリアルと、TRやラジオというヴァーチャルから流れてくる凄惨なリアル。

このギャップはすごく不思議な体験でした。ぼくはどこに生きてるんだろう?と思いました。自分の目の前とメディアから流れてくる情報は本当に同じ日本のことなのかしら?という変な気持ち。

…ということを思い出させてくれる漫画でした。

そして、すごく上手な皮肉を踏まえて作中に散りばめられた「震災以後あるある」の数々。

シュールだわ。

1巻のラストは大きく物語が動きそうな予感を感じさせながら終わりました。

2巻が楽しみ楽しみ。