20歳の斜に構えていたぼく

今週のお題「20歳」

今週のお題だったってのもあっていろんな方の20歳エピソードを見かけてしまい、ついつい色々思い出しちゃってる35歳のぼくです。

20歳というと、ぼくはパソコンで絵を描くことを覚えた歳なんですよねー。

出会った時にとある先生にいい言葉を頂きました。

「絵描きにとってパソコンは画材であって、水彩絵の具で描くか、油絵の具で描くか、デジタルで描くか、その差でしかない。パソコンにとらわれてはいけない。」といった内容でした。感銘を受けました。

それからぼくは毎日2時間タブレットで絵を描くことをノルマにして、半年くらい毎日シコシコ描きました。「減らない絵の具」を手に入れた気分でした。

何描いてたかっていうとこんなのです。

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いい話が台無しです。

時代はお絵描き掲示板全盛期でした。そして「萌え」という言葉が完全に市民権を得てました。ぼくが初めて「萌え」という言葉を見たのは、恋緒みなとさんの「オレ通 A to Z」て漫画でした。

オレ通A to Z (ヤングマガジンコミックス)

オレ通A to Z (ヤングマガジンコミックス)

 

 

20歳とはいえ、まだまだ視野が狭く、くだんの青春スーツをがっつり着込んでたぼくは、「萌え」って言葉に傾倒しちゃうのになんか反発がありました。が、次第に「萌え」な絵を描くとコメントをたくさんもらえることを覚えます。

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反発しつつも寄っていこうとして、少年漫画のヒロインみたいなところに着地してますね。スカートのレースあたりに「萌え」を感じます。

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そして、だんだんと「あざとさ」も覚えていきます。キレイめに抑えつつ、エロさを感じます。

今となっては、好きで描いてるのか、狙って描いてるのかよくわかりませんが、当時はリアクションもらえるのが嬉しくて狙って描いてました。

ただ「いくら使っても減らない」「乾かす必要のない」「やり直しが容易」ってこの絵の具の魅力にどっぷりハマって、たくさん描いて、描いたの見てもらいたくて仕方なかった20歳でした。

あの20歳が根っこにあるせいで、仕事が忙しかろうが、育児やってようが、ローペースであってもいまだに描き続けてます。