「ふつつか者の兄ですが」を読んだ

 

「食う寝るふたり住むふたり」ですっかりファンになってしまった日暮キノコさんの新しい漫画をやっとこさ読みました。

「食う寝るふたり住むふたり」も面白い漫画でした。同棲10年、このまま結婚するの?どうするの?なアラサー男女の日常を描いた物語なんですが、同じエピソードを両方の視点から2度描くってのが「あーわかるわかる!20代後半の恋愛ってこうだった!」っていう不思議な共感を得られる漫画でした。あれは、そこそこ恋愛した人の揺れ動く心情が描かれてて良かったです。で、今回はニートのにいちゃんがいる家庭の女子高生の日常ですね。

兄ちゃんがニートで妹視点の漫画といえば「働かないふたり」って漫画もありますね。 

働かないふたり 1 (BUNCH COMICS)

働かないふたり 1 (BUNCH COMICS)

 

こちらは、ニートであることをアイデンティティーにしてる兄ちゃんを、同じくニートの妹がプロのニートとして尊敬する構図なわけですが、「ふつつか者の兄ですが」はニートを脱却しようとする兄ちゃんをリア充の妹が疎ましく思う構図です。

勝手に、面白い対比だなーって読み比べたりしています。

いや実は、ぼくも大卒1年目はニートだったんですよね。大学4年の時に、ちょっとだけ絵で仕事があったので「このままイケるんじゃね?」みたいに世の中舐めてたんです。

あれはあれで楽しかった。

今も楽しいっちゃ楽しいのですが、朝1時間以上かけて通勤して10時間近く職場にいる身としては、思うところもあったりします。

どっちでもいいと思うんですよね。これだけ価値観が多様化していれば、みんながみんな、きちんと勤めに出る必要はないんじゃないかと思うんですよ。大事なのは個人が幸せかどうかじゃないかなー、なんて。

「みんながちゃんと働かないと経済発展しないじゃないか!」てのは、働くことが幸せだと思う人がガンガン働けばいい、高所得者が伸び伸びと高収入を得られる国になればいいと思うし。今ちょっと足を引っ張ってる感がありますよね、日本の制度って。

「ちゃんと働いてないと老後はどうするつもりなんだ!?」てのも、10年後がわからないのに老後を心配してもなー、って思います。これはうちの親父が真面目に働いてた会社が親父50歳のときに倒産したのを近くで見てた経験が、ぼくの価値観に影響してます。大学まで行かしてくれた親の収入が、再就職後20代の自分より低くなるってのは衝撃でした。

なので、ニートの描き方もいろんなのが登場してて、いろんな価値観に合わせた作品が登場してるのは「いいことだな」って思います。いろんな価値観がもっと認められれば、もっとみんな肩の力抜けるんじゃないかな?って思うんですよねー。

でもこれも、自分に仕事があるから言えることなのかな?難しいですね。