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「この美術部には問題がある!」から美術について好き勝手に語る

アニメの感想

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「なんか面白そうなのないかなー?」とぼんやりHulu眺めてたら「美術部」って言葉が視界に入ってきたもんですから、そーいえばいつだったかKindleで試し読みしたこともあるなー、なんて思いながら第1話を視聴しましたよ。お、まだお試し期間なのかな?

理想の二次元嫁を描くことを目的としている内巻くんにゾッコンの同じく美術部員の宇佐美さん視点で描かれる美術部の日常を描いたラブコメなわけですが、なんかもう、宇佐美さんかわいいですな!あんなコが美術部にいたら大層部活たのしいでしょうな!!

しかも彼女、「リンゴなんて描いてて楽しいの?」と問うてくる内巻くんに間髪入れずに「セザンヌに謝れ」とツッコミを入れる教養の高さっぷりです。おおー。しかし、そんなに西洋美術については詳しいのに、日本美術の源流を下敷きに描かれていることから世界で評価されてる「萌え絵」については頑なに理解を示さないご様子。

これ、面白いですねー。

西洋美術最高、日本美術は古いしダサい、オタクアート描くやつは犯罪予備軍ってのは80、90年代のムーブメントですね。どこかの社長さんがゴッホの絵を落札して「墓にもってく」とか言ってた時代です。今やルーヴル美術館が「第9の芸術」としてマンガ・アニメを蒐集する時代です。「セザンヌ」がとっさに口から出てくる宇佐美さんが知らないはずがないような気がします。

ということはこの作品は、監督さんや原作者さんが子供時代に見てた美術VSオタク文化の原風景の縮図なのかもしれません。あのころ感じていた肩身の狭さと純粋美術の高潔さへの憧れ。ああわかる。

そう考えると、内巻くんの絵を拒絶しつつも人柄に惹かれていく宇佐美さんは、オタクアートを拒絶しながらも一方でどこか気になっている西洋美術ファンとも見えるし、宇佐美さんに一切興味を持たない内巻くんは美術の大きな文脈には一切興味なくオタク道を貫く士とも見えてきて、もし今後この二人の距離が縮まるのであれば、それはファインアートとオタクアートが歩み寄る未来と見ることもできるかもしれないですね。

なーんて、アート鑑賞的に語ってみました。こうやって好き勝手想像を膨らませながらアート作品見るのって大好きです。