美術館ファンとして「学芸員はがん」発言は辛かった…なので今日も漫画を描いた。

こんにちは、先日Twitterで、現在の仕事の状況が「壊れたコントローラーでプレイするテトリス状態」と表現して自分で「うまいこと言ったなー」と感心しているりとです。

今日は今週のテーマの「自己紹介」で記事でも書こうかとおもってたのですが、もーなんというか、このニュースですよ。

headlines.yahoo.co.jp

地方の学芸員さんの涙ぐましい努力

顛末をぼくフィルターで要約すると「海外からの観光客を満足させるための観光資源をもっと豊かにするためには、今の学芸員のマインドではだめだ、資源を死なすがん細胞だ!」と発言しちゃったことに対して、「がん細胞は言い過ぎました」と謝罪したってことですね。

ぼくが把握したニュースのソースのみなので、全文ではそうではなかったのかもしれないのですが「今の学芸員のマインド」という部分に対しては謝罪してないように感じられました。

おいおいちょっと待ってくださいよー!!

ですよ。

文化芸術の保存と普及のための予算を絞りに絞って高齢者福祉のためにまわして票をとってる議員さんがよー!金がない分はマインド(つまり気合と根性)でなんとかしろってかよー!!??

って思ってしまいました。

あ、ごめんなさい。ちょっと感情的になってしまいました。

もちろん「文化芸術の保全普及のために今目の前で苦しんでる高齢者の方をほったらかしにしていいのか?」という問題や、「親世代が自活できてるから自分たちの給料を介護に回さなくてもやっていけてる」といったぼくらの恩恵もあるわけですから、慎重な判断をしなければならないわけですが、そんな中、少ない予算でもなんとか地域の文化芸術を愛してもらおうと奮闘してらっしゃる地方の多くの学芸員さんたちの涙ぐましい努力に対して「金は回せないからマインド(つまり根性)でなんとかせよ」とはひどすぎる…!

地方の美術館とか行くとですね、本当に、なんというか「愛」を感じるんですよ。大都市のような大きな企画展はできなくても、限られた資源で、それでも満足してもらえるように、ちょっとでも興味を持ってもらえるように、という気持ちがそこここから感じられる、そんな特別展に出会えるんですね。

とはいえ、根は深いですよね。いつかも書いたことがあるのですが、日本は文化芸術という「個性」を後回しにして「みんな一緒に」豊かになりましょうって気概で今の社会を作ったおかげで、こんなに食うものに困らず安全に暮らせる国をつくった経緯がありますからね。難しいとは思います。

でも、やっぱり頑張ってる多くの地方学芸員さんたちに対する、今回のリスペクトのなさは、美術館ファンとしては辛すぎる!

そんな気持ちを込めながら、今日もネットの世界に日本が誇る文化芸術である漫画を投下して保全と普及に貢献したいと思います!

グランピレパ物語26話

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オリジナル漫画として展開しつつも、長田アニキ(id:nagatakatsuki) 主催の、参加者がオリジナルの国とキャラをつくることで互いに交流するPFCS企画に乗っかって描いておりますグランピレパ物語の続きです。

PFCSについての詳細はこちら↓

pfcs.hatenadiary.jp

長田アニキの国、ドレスタニアで冒険させてもらってますが、本当に、魅力的なキャラがたくさんいて、その魅力をちゃんと描こうって思うと、描きがいがありますね!!

ところでぼく、「言葉遊び」というか、ウィットに富んだユーモラスな言い回しってのに憧れてるんですよ!

勢いの一発ギャグっていうより、一度ふくんで咀嚼して考えたら「ふふっ」ってなるような、そんな笑いが漫画の中に込められたらいいな〜っていつも思うのですが、これもなかなか手強いですね。ただのエロス人ではないんですよ、ぼくは!

漫画、最初から咀嚼してやろうかって方はこちらから!

ritostyle.hatenablog.com