『お寺の掲示板』を読みました

無茶苦茶無礼な物言いになるのですが、ぼくは美術が好きなので、仏像や仏画はいろんな彫刻、絵画作品を見るのと同じ楽しみ方をしていて、作品を読み解くために仏教の教えについても触れてったという経緯がありまして、今よりはるかに生きてくのがしんどかった時代に、少しでも心穏やかに生きてくための思考法を、超越した存在である神を主人公に説いたのが仏教、というかそれは他の宗教でも同じなんじゃないかなー?と思ってるんですね。

ほんと無礼ですみません。

でも、コロナの頃に精神的にちょっとしんどくて、いろんなメンタルケアの本とか読んだんですが、仏教の思想が1番しっくりくるっていうか、やっぱ自分も日本人だったんだなーとか思ったりしています。

そんな仏教の教えを、さらにカジュアルに、その時々の流行りなんかを引用しつつ、サクッと通りすがりの人に刺さるように示しているのがお寺の掲示板なんだろうなーと思っていて、そんなお寺の掲示板大賞をまとめた、そのままズバリ『お寺の掲示板』を読みました。

表紙からもお分かりになるかと思いますが、これ、もはやいくつかは大喜利です。

出オチの一発芸みたいに掲示板がドンと来て、でも、そこに書かれている言葉の簡単な説明もあるので、この言葉の真意がわかり「ああなるほど」ってなるんです。

お守りみたいに持っときたいなぁ、って思わされる本でした。