【読書感想】『ナチュラルボーンチキン』を読みました

今日は、金原ひとみさん著の小説『ナチュラルボーンチキン』の感想を書こうと思います。

以下、あらすじを紹介する程度のネタバレがありますのでお気をつけください。

主人公は、とってもルーティンを愛する45歳の独身OL、浜野文乃さんです。

ある日、上司から「捻挫で三週間の在宅勤務を続ける若手社員、平木直理の様子を見に行ってきて欲しい」と頼まれます。

渋々向かった平木さん宅で、浜野さんが見たのは、ホスクラのレシートと酒瓶が積み上がった部屋で、半裸で好きな音楽をかけながら仕事をしている、いわゆるパリピで陽キャな理解不能な人種だったんです。

ここで面白いのが、浜野さんが平木さんに対して嫌悪感を抱くとかそんなことはなく、純粋に未知な生態に対する探究心からの質問に、あっけらかんとした平木さんが「面白い」と感じて、2人の間に不思議な友情が芽生え、浜野さんは平木さんにあちこち遊びに連れ回されることとなり、それから今まで開けたことのない未知の扉をバンバン開けていくことになるってお話なんです。

羨ましいのが、ルーティンが崩れていくことに戸惑いつつも、驚き、感動すら覚える浜野さんの姿勢です。

40代も半ばになると、新しい刺激が負担になってくるじゃないですか。

そして、人に自分のルーティンを崩されると、ぼくはイライラしてしまいます。

浜野さんはそんなことがなく、嵐がやってきたら巻き込まれ、巻き込まれた自分を客観視して視野を広げていくんです。

そんなところが素敵だなー、と思いつつ、中年の青春に感動したりほっこりしながら最後まで読みました。