【読書感想】『ゲーテは全てを言った』を読みました

今日は鈴木結生さん著の小説『ゲーテは全てを言った』の感想を書こうと思います。

あらすじを紹介する程度のネタバレがありますのでお気をつけくださいね。

主人公の博把統一さんは日本のゲーテ研究の第一人者の大学の先生です。

ある日、娘がバイト代を叩いてプロデュースしてくれた奥さんとの結婚記念のお祝いの一家団欒の食事会の席で、食後にふと手に取ったティーパックの包み紙に、見たことのないゲーテの言葉が書かれていたってところから話が始まります。

もうここから面白くないですか?

世間一般で「ゲーテ第一人者」と称されている自分が知らないゲーテの言葉が、レストランでご自由にお取りくださいって書かれているティーパックに書かれていたわけです。

そこから、統一さんの、この言葉の原書を探す学問の冒険が始まるわけです。

なんかこう、ともすればぼくたちの生活って毎日をつつがなく送ることで精一杯になりがちじゃないですか。

でも、ひとつのことを追求することの面白さと、ひとつのことを追求する人の魅力みたいなものがギュッと詰まったようなお話で、冒険といっても本当に旅に出るとか、強大な敵と戦うとか、そんなことはないお話なのですが、胸踊る物語でした。