青羽悠さん著の小説『22歳の扉』を読みましたので、今日はその感想を書こうかと思います。
あらすじ紹介程度の冒頭部分のネタバレがありますのでお気をつけくださいね。
もーなんか、タイトルからしてフレッシュすぎるじゃないですか。
そしてタイトル通りフレッシュな内容でした。
忘れちゃってたあの頃のこととか思い出しておじさんは「あ"ー!」ってなる感じの小説です。
物語冒頭、高校生の主人公、田辺朔くんが進路についてぼんやり考えているところから始まるのですが、いろいろあって自分の好きな数学を勉強するため京都の大学を受験して合格するんですね。
なんとなくぼんやりと始まった大学生活でしたが、夷川さんていう先輩が、学部棟の地下でひっそりと営業している「ディアハンツ」というバーを見つけたことで一変することになるんです。
夷川さんに「お前面白いな」と言われて気に入られ、それまで行ったことないクラブやバーに行って知らなかった世界に触れて、夷川さんにもっといろいろ教えてもらいたい!って思った矢先に、夷川さんは「ディアハンツはお前に任せる」と書き置きをして、海外留学してしまい、朔くんは成り行きでディアハンツの店長になるのでした。
って話なんです。
大学の学部棟の地下に、教員たちも知らない、学生だけの自治領があって、学生が経営してて学生がお客で飲みにくるバーがあるって、もうなんか、ファンタジーじゃないですか。
それとも、都会の大きな大学には本当にそんな世界が実在するんでしょうか?
そんなバーに出入りするお客さんたちが魅力的で、そんな人たちとの交流やら、数学の研究やら、そんな朔くんの毎日が、また瑞々しいというかなんというか、学生の頃って「まだ何者でもない」じゃないですか。
それって不安もあるんだけど、翻すと可能性がいっぱいで、そういうのって尊いなって思いました。
いいなぁ、学生さん。
そんなことを思いました。
